どうもゴムハヤシです。
私はたまに万年筆を使います。
そうです、万年筆を使っている自分に浸っているのです。
私の万年筆は安物ですが、実際に万年筆を使ってみるとかっこいいだけではなく結構使いやすいです。
万年筆で文字を書くことが多いなら私はこの「極黒」をすすめます。
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セーラー万年筆の顔料インク「極黒」について
「極黒(きわぐろ)」とはセーラー万年筆から発売されている顔料インクの商品です。
ボトルタイプだと50mlで2,160円(定価)、
カートリッジインクだと12本入で648円(定価)です。
Amazonなどのネットショップだともう少し安く買えると思います。
セーラー万年筆
セーラー万年筆は1911年創業の国産万年筆の老舗ブランドです。
まさに国産万年筆の代名詞と言えるでしょう。
国産初のボールペンを発売したのもセーラー万年筆です。
日本の伝統を生かした有田焼の万年筆などもあります。
染料インクの特徴
万年筆のインクといえば水性の染料インクが主流です。
染料インクは染料が水に溶けて混ざっているのでインク自体が紙の繊維まで浸透します。
濃淡のある鮮やかで透明感がある筆跡が特徴です。
欠点は書いた後しばらく経って乾いていたとしても、濡れた手で触ると一発で滲んでしまうので書いたものを長く残すのには不向きになります。
顔料インクの特徴
一方今回紹介するこの「極黒」は顔料インクです。
正確には超微粒子顔料インクになります。
通常顔料インクは目詰まりしやすく固まりやすいため万年筆などの繊細な文具のインクとしては不向きでした。
ところが、極黒の超微粒子顔料インクはその名の通り非常に細かい粒子が水分に含まれているため、書いた時にその粒子だけが紙に定着しはっきりとした筆跡になります。
そして顔料インク最大のメリットは「水に強い」ことです。
この「極黒」も顔料インクなので水に強く滲みにくいです。
実際に水で濡らしてみる
今回比べているのはPILOTの「色彩雫(いろしずく)」という染料インクのシリーズの中から天色(あまいろ)という色で書いています。
このシリーズのインクもすごく良いのでいつか改めて紹介したいと思います。
実験 顔料インクは本当に水に強いのか
染料インク(上)の方は早くも滲み始めています。
「極黒」(下)の方は少しだけ滲みましたが、はっきりと読めます。
次にティッシュを上からあててみた
染料インク(上)の方はだいぶ文字がぐちゃぐちゃになってしまいました。
「極黒」(下)の方は少しだけ滲みましたが、はっきりと読めます。
これを見ると「極黒」(下)の方が水に強いことがお分かりいただけたと思います。
私が極黒を勧める3つの理由
- 水に強い
- はっきりとした黒で文字が見やすい
- 紙の裏写りが少ない
- ほどよいインクフロー
要するに勧める理由は、顔料インクが染料インクのデメリットを補っているからです。
特に染料インクは水に弱いのが万年筆を使う人のもっとも懸念するところだと思います。
顔料インクにはその心配がありません。
インクフローも良い方なのでスラスラ書けます。
極黒は万年筆で年賀状を書きたい人にオススメ
水に強く文字がはっきりと見えるので万年筆で文字を書く人にはこの「極黒」はオススメです。
手紙を書くときなどは封筒に入れると思うので直接濡れてしまうことは少ないかもしれません。
しかし年賀状は年賀ハガキそのままで投函することが多いので、染料インクだと雨の日などは目も当てられません。
その理由で万年筆で年賀状を書きたいけれど避けてきた人も多かったはずです。
まとめ
「極黒」の色はハッキリとした黒でとても見やすいです。
価格は高めですが一つ持っていても損はないインクです。
ただ、筆跡の濃淡を楽しむ人は染料インクの方が向いているかもしれません。
染料インクにも良い部分が沢山あります。
その場の雰囲気によって使い分けてください。
万年筆のインクは種類が無限にあるので「インク沼(※1)」にハマらないよう注意してくださいね。
※1
自分の好きな色を集めるうちに気がついたら魅力に取り憑かれ、たくさんの種類のインクを保有してしまっていること。
他社のインクを使う際の注意点
注意書きにセーラー万年筆以外の万年筆に使うのはすすめていないといった内容が書かれているので、セーラー万年筆以外の万年筆でこのインクを使う場合は一応自己責任でお願いします。
ちなみに私は他社のLAMYサファリにコンバータを挿して使っていますが問題抜く使えています。
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
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